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子宮頸がんワクチン 症状未回復約200人

9月5日 5時50分

子宮頸がんワクチン 症状未回復約200人

子宮頸がんワクチンを接種したあと原因不明の体の痛みなどを訴え、症状が回復していない患者がおよそ200人いることが、厚生労働省の調査で初めて分かりました。結果を受けて厚生労働省は近く、医療費などの給付に向けた審査を始め、接種との因果関係が否定できない場合は救済する方針を固めました。
子宮頸がんワクチンは子宮の入り口にできるがんを予防する効果が期待されるとして、国内では6年前から接種が始まりました。おととし4月には、小学6年生から高校1年生までの女子を対象に、国と自治体が費用を負担する「定期接種」に追加され、これまでにおよそ340万人が受けたと推定されています。
しかし、接種のあと原因不明の体の痛みを訴える患者が相次いだため、厚生労働省はおととし6月、積極的な接種の呼びかけを中止し、何らかの症状が出たおよそ2600人を対象に医療機関などを通じて追跡調査を行いました。
その結果、痛みの症状が残っていた患者や全く回復していなかった患者が、合わせておよそ200人いることが初めて分かりました。中には歩けなくなり、学校に通えなくなった人もいるということです。
子宮頸がんワクチンを接種し、こうした症状を訴えた患者について、厚生労働省はこれまで実態が明らかになっていないとして、救済を行っていませんでしたが、調査結果を受けて近く、医療費や障害年金の給付に向けた審査を始め、接種との因果関係が否定できない場合は救済する方針を固めました。
子宮頸がんワクチンを接種し、現在も歩行障害などに苦しんでいる高校2年の女子生徒の母親で、「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の松藤美香代表は「救済の申請をしても審査が進まない状況だったので、救済に向け動き出したことに期待している。その一方で、治療法の解明は進んでいないので対策を急いでほしい」と話しています。

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