HPVJAPANに対して抗議記者会見 2015-4-21

症状に苦しむ被害者の「傷口に塩を塗る」ような医師らの姿勢

「健康障害はワクチンのせいではないという立場にたっている医師が、健康障害に苦しむ患者の診療にあたるというのは不適格。そういった医師が指導的地位にあるような医療機関は協力機関として不適格だと考えます」

診療体制の問題として、薬害オンブズパースン会議は、HPVワクチン接種後に健康障害が生じた患者のために厚労省が指定し受診を勧めている協力医療機関の数多くの医師らが、HPVJAPAN声明に賛同していることを問題視。協力医療機関の中で声明に賛同している医師らに対し、批判的な見解を送付する予定だという。

被害者連絡会の松藤さんも、「これでは厚労省の指定した病院に、私たち患者は不信と不安でかかれない状況です」と話し、今も被害に苦しむ現状に対して「傷口に塩を塗る行為だ」と語った。

「特段の根拠もなく因果関係がない」とするHPVJAPAN声明は「非科学的」

HPVJAPAN声明は、ワクチン接種後の健康障害とワクチンとの因果関係について、否定的な認識を次のように表明。被害者の症状を伝えた報道を批判している。

「HPVワクチン接種の後という時間的な前後関係があるだけにもかかわらず、恐ろしいケースを何例も紹介し、関連をほのめかすことで、ワクチンが引き起こしたという間違った印象を読者や視聴者に与えました」

この文言について、薬害オンブズパースン会議は、接種した後に障害が起きたという「時間的な前後関係」のみを根拠に因果関係が論じられているわけではないと指摘。ワクチンとの因果関係が疑われる理由を、同会の関口正人弁護士は以下のように列挙した。

 ・HPVワクチン接種後に重篤な症例が多数発生しており、他のワクチンとは傾向が異なる。

・これら多数の症状に共通性がある。

・症例の中にはHPVワクチン接種後まもなく症状が発症し、接種との関連性が強く示唆される。

・接種から相当期間が経過した後に発症する例もあるが、それらの症状も接種後まもなく発症した患者と症状が共通しており、同一の原因によると考えられる。

・患者らの症状がこれまでの既成の疾患ではとらえきれない特徴を有し、従来の疾患概念では原因が明らかにできない。

・以上のような臨床的な特徴を、患者を実際に診察した医師が共通して述べている。

・デンマークにおいても同様のHPVワクチン接種後の健康障害例が発生しており、国内の患者との共通性が見られる。

・これらの健康障害の原因は、HPVワクチンが接種後何年にもわたって高い抗体価を維持することによって、ウイルスへの感染を予防するという設計になっており、ヒトの免疫反応を格段に強く活性化するように作られているために、自己免疫性疾患を誘発する可能性が以前から指摘されている。患者には自己免疫性疾患と整合する所見が見られ、総合するとHPVワクチンとの因果関係が強く疑われる。

ワクチンとの因果関係を示唆する数々の根拠を説明した関口氏は、「医薬品の安全対策を講ずるうえでは、因果関係があると考えて対応すべき状態に至っている」と話し、「むしろ、特段の根拠もなく、これらの症状を『紛れ込みである』と決めつけ、因果関係がないとすること自体が非科学的だ」と、HPVJAPAN声明を批判した。

加えて、水口氏も、声明が「HPVワクチン接種後に交通事故で亡くなったケースや、HPVワクチン接種後に成績が向上して高校・大学に合格したことを、HPVワクチンのせい(副反応)あるいはワクチンのおかげ(効果)と呼ぶでしょうか?」などという例えを用いていることは「不見識極まりない」と指摘した。

ワクチン推進派のデータの使い方には初歩的なミスも!?

さらに薬害オンブズパースン会議によると、「HPVJAPAN」声明には、HPVワクチンの有効性・必要性について、不正確・誤解を招きかねない記載が散見されるという。(IWJ・安斎さや香)

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