症状の3分の1は中枢神経系 子宮頸がんワクチン問題

朝日新聞 2014年9月13日21時38分

子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に体の異変を訴える事例が相次いでいる問題で、東京医科大医学総合研究所長の西岡久寿樹医師らの研究班は13日、国に副作用として報告された約2500人の症例を独自に調べたところ、延べ7676件の症状が確認され、うち3分の1が中枢神経にかかわる症状とみられると発表した。

研究班が長野市で開かれている日本線維筋痛症学会に関連して記者会見した。複数の症状が出ている女性が多く、最多は中枢神経の症状を含む62種類。ワクチンとの因果関係は不明だが、「脳内で異変が起きている可能性がある」としている。

研究班のメンバーは西岡医師(リウマチ・膠原〈こうげん〉病)、横浜市大名誉教授で国際医療福祉大熱海病院長の横田俊平医師(小児科)、東京慈恵会医科大、順天堂大などの神経内科、整形外科、総合診療科の医師、生物統計学の専門家の計7人。

厚生労働省に報告された約2500人分の副作用の症状を研究班が検討した結果、物忘れなどの高次脳機能障害、失神、けいれん、しびれ、脱力といった中枢神経の症状が80種類以上、延べ2570件確認された。

中枢神経の症状は種類が多く、単純比較はできないが、ほかに多かったのは、視野が狭くなるなど感覚器の症状(延べ694件)、広範囲の慢性の痛み(延べ662件)だったという。

厚労省は、約2500人のうち「広範な痛みや運動障害を中心とする多様な症状」がある176人を対象に近く治療体制を整え、対象を今後、拡大していく方針だという。(斎藤智子)

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